子夜の読書倶楽部

面白かった小説の紹介や、本に関わるオモシロイコトを紹介していきます。

絶対に読むべき おすすめシリーズ小説③ ばいばいアースシリーズ

f:id:midnight-book-club:20191117003532j:plain

ばいばいアース 冲方 丁


さてさて前回の

絶対に読むべきおすすめ小説シリーズでは

異色のラノベ狼と香辛料」をおすすめしました。

 

今回もファンタジー小説のご紹介です。

ばいばいアース

著:冲方 丁

 

 

この小説は2000年に発行されたファンタジー小説です。

冲方さんといえば天地明察など映画化された作品から

マルドゥックシリーズ・蒼穹のファフナーのアニメ化など

様々な人気作品を今も生み出し続ける作家さんですね。

 

このシリーズはそんな今をときめく作家さんの

デビュー2作目のシリーズ小説になります。

 

まず、この作品の面白さは

冲方さんの独特の世界感

・ハードボイルドとチャーミングさを合わせ持つキャラクター

・ドラマチックかつ、深みとテンポのいいストーリー

まあ、いってしまえば、すべてが面白いし魅力的だということです。

 

ストーリーのあらすじは

花が生き生きと動き、人々は動物の姿をした異世界

そこにただ一人生まれた人間「ブラック=ベル」

一人ぼっちの少女が強くも儚く戦い、

「自分を受け入れてくれる場所」を探す旅の物語です。

 

魅力①独特の世界観

 先のあらすじに記載したように

「花」(植物)は動物のように生き生きと動き、

「人間」はウサギや人魚などの動物的外見と特徴を持っている。

世界は都市<パーク>と都市外<アンダードック>に二分され、

正義と悪に分かれ争っている。

といった世界が舞台になっています。

 

f:id:midnight-book-club:20191117004844j:plain

どちらにも所属しない 主人公 ベル

 

分かりやすい世界構図ではありますが

そこに種族と正義と悪の主観的なカテゴリ分け

をすることによって読者に対し、

世界観を押し付けるのでなく、

何が正義なのか?

または微妙な世界の歪みを読者に深く印象付け、

その世界に導いてくれます。

 

ファンタジーといえばわくわくするような異世界

ぱっと思い浮かびますが

「ばいばいアース」のように詳細な舞台設定と

見方によって変わる正義と悪のリアルさは他のファンタジー小説とは

一風変わったダーク感を見事に醸し出しています。

 

さてさて、ここまで物語のあらすじと世界観について

簡単にご紹介させていただきました。

 

次回はさらに「ばいばいアース」の面白さの核になる

②ハードボイルドかつキャッチャーなキャラクター

③ドラマチックなストーリー

についての魅力をご紹介していきます!

 

気になった方は是非「ばいばいアース」を読んでくださいね。