子夜の読書倶楽部

面白かった小説の紹介や、本に関わるオモシロイコトを紹介していきます。

絶対に読むべき おすすめシリーズ小説④ ばいばいアース

さてさて、お日にちが空きましたが
この前絶対読むべき小説シリーズのつづき

ばいばいアースのご紹介をしていきます。


作品の面白さは
冲方さんの独特の世界観
・ハードボイルドとチャーミングさを合わせ持つキャラクター
・ドラマチックかつ、深みとテンポのいいストーリー
とご紹介させていただきました。

今回はこの面白さの
・ハードボイルドとチャーミングさを合わせ持つキャラクター
について語っていきたいと思います。

 

まず、主人公でヒロインの
ラブラック=ベル
 彼女はこの植物が動き、獣たちが人間のように暮らす世界

のたった一人の人間です。

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世界にたった一人の人間 ラブラック=ベル

彼女はこの世界での居場所を探すために

様々な場所をめぐり、様々な種族と人達と出会います。

身体能力が高く、この世界の並みの人間では

まったくもって歯が立ちません。

性格はまっすぐ。

自分が善と思ったことに曲げず、

何度も何度も立ち上がり逆境に立ち向かう、

まさに戦う騎士みたいなヒロインです。
 ですが、この世界にたった一人の人間ということで

どこかいつも孤独を抱え、そして自分とは何かを考えています。


 キュートな姿からは想像もつかないような彼女の生い立ちは
強んだけど守ってあげたくなる少女という

キャラクターのギャップがとても魅力的なんです。

 

さて次はそのベルにとって大事な存在の

エスティオン=アドニス

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すべてを腐らせる呪い クエスティオン=アドニス



 彼は人間ではありませんが「触れたものすべてを腐食させる呪い」

をもっていてベル同様に孤独に包まれています。

呪いのため、大事なものに触れることができない
その苦しみはいつしか彼を近寄りがたい存在へとさせてしまいます。
彼も孤独を抱え、そして嫌われているため

一定の場所にとどまることはなく、

いつもどこかを旅しています。

 

そんな居場所を見つけたいベルと

居場所を見つけてはいけないアドニス

同じ孤独を抱えながら、

孤独を嫌いながら生きている二人が出会ったとき、

この幻想郷のような甘い世界は終わりを迎えるのでしょうか。

きれいなものにはとげがある
という諺のようにこの桃源郷の裏には

何が隠されているのでしょうか。

魅力的なキャラクター達に愛着を持ちながら

ダークファンタジーの濃厚でディストピアな世界へ

是非のめり込んでみてください。

 

ではまた!気がむいたときに更新していきます。

次は漫画も紹介していきたいな~